自閉スペクトラム症ASDかもしれないと思っています

もしかしたら自分は「自閉スペクトラム症(ASD)かもしれない」と思い始めたのは、ほんの些細な違和感からでした。

人と話すとき、なぜかうまく噛み合わない。 雑談が苦手で、何を話せばいいのか分からない。

そんな自分を「変わってるな」と思いながらも、ずっと「性格の問題」だと片付けてきました。

でも、ある日ネットでASDの特徴を読んでいたとき、まるで自分のことが書かれているようで、ドキッとしました。

音や光に敏感だったり、予定が急に変わると混乱したり、 興味のあることには何時間でも集中できるのに、 他のことにはまったく手がつかない。

「これって、もしかして…?」 そう思った瞬間、胸の奥がざわざわして、少し怖くなりました。

自分が「普通」じゃないかもしれない。 そんな不安が、じわじわと広がっていきました。

でも同時に、少しだけホッとした気持ちもありました。 ずっと「なんで自分はこうなんだろう」と悩んできたことに、 もしかしたら名前がつくのかもしれない。

それは、長い間もやもやしていた霧の中に、 一筋の光が差し込んできたような感覚でした。

もちろん、自己診断だけで決めつけるのは危険だし、 専門家の意見を聞くことが大切だと分かっています。

でも、まずは「そうかもしれない」と思うこと自体が、 自分を理解する第一歩なんじゃないかと、今は思っています。

ASDかもしれないと思うようになってから、 過去の出来事を振り返ることが増えました。

子どもの頃、みんなが楽しそうに遊んでいる中で、 一人で本を読んでいたこと。

集団行動が苦手で、 「空気を読め」と言われて戸惑ったこと。

大人になってからも、 職場の飲み会が苦痛で仕方なかったこと。

そのひとつひとつが、 「自分がダメだから」ではなく、 「脳の特性かもしれない」と思えるようになったことで、 少しずつ自分を責める気持ちが和らいできました。

それでも、やっぱり不安はあります。 診断を受けたらどうなるんだろう。 周りにどう思われるんだろう。

でも、今の私にとって一番大事なのは、 「自分を知ること」だと思っています。

ASDかもしれないという視点で自分を見つめ直すことで、 これまで気づかなかった自分の強みや、 苦手なことへの対処法が見えてくるかもしれない。重要:自閉スペクトラム症ASDアスペルガー症候群の症状・メリット・原因・治し方

たとえば、音に敏感なら、 静かな場所で作業する工夫をすればいい。

人との会話が苦手なら、 無理に雑談を頑張らなくても、 自分らしいコミュニケーションの形を探せばいい。

「みんなと同じ」じゃなくてもいい。 「自分に合ったやり方」で生きていけばいい。

そう思えるようになってから、 少しずつ心が軽くなってきました。

ASDという言葉に出会ったことで、 自分を否定するのではなく、 理解しようとする気持ちが芽生えました。

そして何より、同じように悩んでいる人の声を聞くことで、 「ひとりじゃない」と感じられるようになりました。

ネットの中には、 ASDかもしれないと感じている人たちの体験談がたくさんあります。

そのどれもが、私にとっては宝物のようでした。 「分かるよ」「同じだよ」と言ってもらえた気がして、 涙が出そうになることもありました。

だから、私もこうして書いています。 誰かがこの文章を読んで、 少しでも安心してくれたらいいなと思って。

ASDかもしれない。 それは「終わり」じゃなくて、「始まり」かもしれません。

自分を知る旅の、最初の一歩。 怖くても、戸惑っても、 その一歩を踏み出したあなたは、きっと大丈夫。

私も、まだ旅の途中です。 でも、少しずつ、自分を好きになれてきました。

あなたも、あなたのペースで。 ゆっくりでいいから、自分を大切にしてね。

 

 

kouka posted at 2025-11-20 Category: 心身の健康美容対策の効果