外国為替FXを例えて説明すると
あなた(Aさん)がアメリカからゴッホの油絵を買ったとします。
油絵は船便で送ってきますが、代金はどのようにして送ればいいのでしょう?
数千万円もの現金を航空便で送るわけにもいきません。
そもそも外国為替とは、輸出人などで海外と取引した場合、現金を使わずに安全確実に、海外に送金できる便利なシステムなのです。
外国為替では、送金側と入金側の二つの国の銀行を活用します。外国為替とは、いわば銀行ネットワークを利用した海外送金システムなのです。ゴッホの絵画の代金決済がどのように行われるかを具体的に見ていきましょう。
まず、送金側のあなたは、東京のB銀行に絵画の代金を払いこみ、外国為替手形というものを受け取ります。これをニューヨークの絵画商のCさんに郵送するのです。
外国為替手形とは、これこれの金額を銀行に払いこみました-という証明です。そして、この外国為替手形を提示すれば、外国の別の銀行であっても、その銀行から同じ金額を受け取ることができるのです。
そこであなたから手形を郵便で受け取ったCさんは、早速、ニューヨークの取引先のQ銀行へ手形を持ちこみ、代金の支払いを受けることができるのです。
ここまで、あなたとCさんの間で、直接的な現金のやりとりは必要ありません。東京、ニューヨークのBとQ、二つの銀行の窓口で入金・出金が行われるだけなのです。安全確実、スピーディですよね。
もちろん、こうした外国為替取引の背後には、B銀行とQ銀行間の通貨のやりとりがあります。
これが外国為替FXの例えなのです。